[ソーシャル転職を実現させる4ステップ 1/2] @regtanさんが「人材エージェントを使うのをやめた」理由
2011/12/06公開
プログラマー/SE
@regtanさん
自称「草食系妙齢プログラマー」。大学を卒業後、大手SIerへの就職を経て大学院に進学。終了後、都内SIerに勤務し、主に企業向けシステムの構築や運用などを手掛ける。2011年12月、Webサービス企業に転職。プライベートでは@IT自分戦略研究所でコラムや個人ブログの執筆のほか、読者モデルもこなす
プログラマー界の「モテギーク」としても、一部で有名なregtanさん
とはいえ、まだその具体的な転職方法が、一般化していないのも事実。では、どんなステップを踏み、どうソーシャルメディアを活用すれば、ソーシャル転職を成功させることができるのか?
そこで、実際にソーシャルメディアを用い、SIerからWebサービス企業への転職を決めた@regtanさんの例をもとに、誰もが明日から実践できる「ソーシャル転職を成功させるために踏むべきステップ」をまとめた。それが以下の4つだ。
【Step1】 まずは会社以外の、外の世界へ出てみる
【Step2】 ブログやTwitterで、「自分の考え・思い」を発信する
【Step3】 転職の意思をブログで宣言!
【Step4】 気になる会社があれば、遊びに行く
どんな経験を経て、regtanさんはこれら4つのステップの重要性を感じたのだろう。順を追って見ていこう。
【Step1】 まずは会社以外の、外の世界へ出てみる
regtanさんが、外部の勉強会に足を運ぶようになったのは2009年ごろ。「社外の世界に触れたかった」というのがその動機だ。ソーシャルメディアを活用して転職するといっても、転職が勉強会参加の目的ではなかった。ただ、転職を意識するようになったのは、外へ出るようになったことが大きく影響しているという。ちなみに勉強会に来ているのは、今も昔もWeb系の人たちが多い。
結局その先にいるのは「人」。
約2年間で積み重ねた、技術を媒介にした
人間関係の横のつながりが根底になかったら、
どれだけソーシャルメディアを使っても、
無視されて終わりだったと思いますよ。
僕の場合、特に転職を目的にして
勉強会やコミュニティに参加するように
なったわけではありませんでした。
「技術に詳しい人たちと会って話がしたい!」
「外の世界って面白そう!」
といった好奇心が発端です。
慣れてくるといろんなところへ顔を出すようになりました。
「GLT(GenesisLightningTalks)」とか、「java-ja」とか、
当時から今でも、よく出場していますね。
それまで自分はずっとSI業界で生きてきたこともあり、とはいうものの、当時は仕事にやりがいを感じていたこともあって、本気で転職活動を始めることはなかったregtanさん。
彼らとの交流を通して、
「同じエンジニアでもこれだけ違うのか!」
と、カルチャーショックを受けました。
価値観から何から、かなり違いますもんね。
同時に、それまで当たり前だと思っていた自分の働く環境を、
客観的に見られるようになりました。
BtoC企業で働くということに、
だんだんと興味を持つようになったのはそれからですね。
外の世界に触れ、興味を抱きながらも、その場の勢いで安直な転職活動に走らなかったことが、結果的には、ソーシャル転職を成功させるための下地作りに一役買うことになった。
【Step2】 ブログやTwitterで、「自分の考え・思い」を発信する
regtanさんがTwitterを始めたのは、勉強会に顔を出すようになったころ。ブログ(はてなダイアリーのregtan's TechNote)はそれ以前からやっていたが、Twitterをやるようになったことで、勉強会で見知った人と継続的な関係性が構築しやすくなったと話す。もともとブログには、仕事・プライベート関係なく、加えてregtanさんは、こうしたソーシャルメディア以外にも、「github」でコードを公開したり、IT系Webサイトで連載を持ったりと、意識的に情報発信を心掛けてきた。それはなぜか。
思ったことなどを書いていました。
今でもそれは変わらないのですが、Twitterを使うようになって以降、
目的に沿ったメディアの使い分けを、意識的に行うようになったと思います。
つまり、
【Twitter】
ON/OFF関係なく、瞬間的に思ったことをつぶやく。
結果、独り言に近い内容が多く、喜怒哀楽がはっきりしている
【ブログ】
考えたこと、イベントに参加した感想などを記事にする。
Twitterに比べ、「誰に/何を伝えるか」といった執筆の目的が明確
【Facebook】
昨年の9月からスタート。Twitter同様、日々のつぶやきが多いが、
プライベート設定ができるため、多少つっこんだ内容で具体的
という感じですね。
人から何か情報をもらったら、やっぱりそれに対して幸か不幸か、regtanさんが勤めていたSIerには、外の世界に出てくるエンジニアがほとんどいなかった。だからこそ、regtanさんは気兼ねなく社外活動に参加することができたのだが、さまざまなエンジニアに会えば会うほど、「良い話さえあれば転職したい」という気持ちは募っていった。
「自分も何かで返さなければ...!」
って思うじゃないですか。
自分にとっては取るに足りないように思われるささいな思いつきでも、
人によっては大きな気付きになるかもしれないですし。
あと、自分から何かしらのアウトプットをした方が、
断然多くのインプットを周囲の人からもらえるんです。
アウトプットといっても、別に大げさなことではなくて、
気になったイベントのライトニングトークに参加してみるのもそうですし、
Twitterのつぶやきにしたって、何かしらの情報発信ですよね。
外部の催し物に参加し、周りの人から一方的に情報をもらうのが
ソーシャル転職の第一歩だとすれば、
そこで自分も発言して、「情報のキャッチボール」をするのが、
二歩目なんだと思います。
そのことを心掛けていれば、情報の循環はどんどん大きくなり、
自然とイベントや飲み会などに誘われることが
多くなるんじゃないでしょうか。
【Step3】 転職の意思をブログで宣言!
きっかけは今年の4月に終わった、クライアント先への常駐案件です。ただ、転職を決意して、すぐに転職の意思をブログで宣言したわけではなかった。当初は定石通り、人材エージェントに登録し、相談をしに行ったという。
上司から「成果さえ上がるなら、向こうでは好きにやっていい」と言われ、
高いモチベーションを保って無事、プロジェクトを終えることができました。
成果もありましたし、お客さんからは大いに満足していただけていたので、
社内での評価もそれなりのものを期待していました。
ところが、1年に一度行われる評価は満足のいくものではありませんでした。
わたしが取り組んだ新しいアプローチや顧客満足の度合いは、
評価の対象にはなってないのだと感じました。
一年かけてやってきたことに自信があっただけにがっくりきましたね(笑)。
それで転職を決意しました。
わたしが希望していた転職先は、Webサービスを行っている企業でした。(2/2へ続く)
ところが、その希望をエージェントの方に伝えると、
「30代で、今までWebサービス関連の仕事の経験がない。
これは難しいですよ」
の一言。
要は「無理だからあきらめてSI企業への転職を考えたら?」と。
それでも希望を押し通すと、紹介されるのは決まって
ソーシャルゲームのプラットフォーム企業ばかり。
いくつかのエージェントを利用しましたが、
どこも似たり寄ったりの対応でした。
Web企業でエンジニアに求められる技術や経験などは、
それまでいろいろな方にお話を聞いてだいたい知っていました。
客観的に考えれば、技術に関して、僕の経験で少し不安は残りますが、
まったくミスマッチという状態ではないはずなんです。
ただ、エージェントは技術の専門家ではないですから、
どれだけそのことを主張しても受け合ってはもらえない。
結局のところ、転職希望者の過去の働き先、職種からでしか
「求人企業と求職者のスキルや考え方がマッチングするか否か?」
を判断できないんですね。
そのことを身に染みて感じて以降、人材エージェントを使うのをやめました。
>>[ソーシャル転職を実現させる4ステップ 2/2] オファーのほとんどはエンジニアから。だからミスマッチが起こりにくい
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