[連載:ギークな女子会] べにぢょ編⑤-女性Googlerは、とにかく「仕事を面白くする才能」に長けている!!
2011/07/19公開
べにぢょ 今日はお会いできて光栄です! 前回の座談会の記事を読んだわたしの友人から、次回はYuguiさんの話が聞きたいってリクエストがあったんですよ。
Yugui ありがとうございます。わたしも前回のべにぢょさんの座談会、読んでました。
べにぢょ こちらに来る前に、Yuguiさんについていろいろ調べていたら、ご自身のブログでグーグルに転職された時のお話を目にしました。転職までのやりとりを含め、「すごくフラットで感激した」というようなお話でしたが、やっぱり日本の会社とは違いますか?
Yugui 日本の会社をすべて知っているわけではないので、正確には分からないですが(苦笑)。少なくとも今は快適に働けていますね。
べにぢょ 藤原さんはYuguiさんとほぼ同じタイミングでご入社されたそうですね。
藤原 そうなんです。わたしが今年4月半ばの入社で、Yuguiさんは3月。入社時期が近いものですから、アメリカで行われた新人研修も同じタイミングで受けたんです。滞在先のアパートメントも一緒で、夜、リビングでビールを飲んでいると、Yuguiさんが「香織さんも『ギークな女子会』一緒に出ませんか?」って。
べにぢょ それじゃ、お2人は仲良しなんですね。
藤原 そうですね。席も近いですし。
グーグルへの転職はステップアップ? それとも......
べにぢょ お2人とも、グーグルに入社する前はどんなお仕事をされていたんですか?
藤原 今はソフトウエアエンジニアですが、前職はITアナリストという職種で、ITの業界・技術動向の課題を分析したり、コンサルタントのようなこともしていました。
Yugui わたしはグーグルに入社する直前まで、広告配信関係の開発会社にいました。
べにぢょ グーグルさんは、エンジニアにとってのあこがれの企業みたいなところがあるじゃないですか。ほかのIT企業との違いや、グーグルならではの特徴って感じられたことはありますか? あ、皆さんバランスボールに乗りながら仕事してるのかも聞いてみたい(笑)。
藤原 わたしはけっこう乗ってますね(笑)。
「ベンチャーの小回りの良さと大企業のカチッとしたところって相反する部分がある気がしますが...」(べにぢょさん)
べにぢょ 例えば、ベンチャーでバリバリやってこられたエンジニアにとって、今までいたベンチャーとグーグルという巨大組織とではスピード感や仕事のルールなんかも大きく違うんじゃないかと思いまして。
Yugui 利用しているユーザーの規模がかなり大きいので、ベンチャーに比べれば慎重にならざるを得ない部分はあります。でも一方で、ご存知の通りプロダクト開発のスピードはとても速いですし。
べにぢょ グーグルに入社するにあたって、どんなことを期待されました? やはり、自分が理想とするエンジニア像に近づくための一歩、ステップアップのため?
Yugui わたしには、Webをもっと人々の生活や人間そのものに近づけたいという目標があって。グーグルにはそうしたサービスがたくさんありますから、素直に「面白そうだな」と思ってアプライ(応募)しました。
藤原 グーグルで「こういうことがしたい」というよりは、前職がSIerだったので、Webサービスの世界を見てみたいと思ったのが大きいですね。同じIT業界でも、文化的、ビジネスモデル的、技術的にも異なる両者が、ここ数年でさらに大きな違いを見せるようになるんじゃないかと。それなら、若いうちに一度覗いてみようと思って転職しました。
Yugui もうすこし身近な動機を挙げると、この数年はWeb系のスタートアップ・ベンチャーで、状況の変化に柔軟に対応したり、少人数の開発チームをどう効率的に動かしていくかについて、ずっと考えて仕事をしてきました。そうした環境に身を置く中で「やりたいことはもうできたかな」という思いが生まれまして。久々に大きなデータやローレベルをいじったりする仕事が恋しくなったというのもありますね。
べにぢょ まだご入社されて半年も経っていないお2人にこんなことを聞くのはおかしいかもしれないですけど、この先ずっとグーグルさんで働いていこうとお考えですか? それとも自分の目標を達成するためのステップとしてお考えですか?
Yugui わたしは、今回の転職をステップアップの手段という風には考えていないですねぇ。さしあたって仕事が面白いので、しばらくいるつもりですが。でも、飽きたら辞めるかも。
一同 笑
「どうなりたい」よりも「何がやりたいか」の方が大切
べにぢょ 女性の場合は男性と違って、ライフイベントを契機に仕事を辞めちゃう方も多いじゃないですか。将来の目標を立てづらいんじゃないかなとも思うんですが、お2人はいかがですか?
「『手に職』が備わっていれば、結婚や出産後でも働けるのがエンジニアの良さじゃないかな」(藤原さん)
藤原 女性エンジニアもきちんと専門性を築いておけば、大丈夫なのではないかと思いますけどね。まだまだ女性エンジニアの数が少ないのは事実ですが、ダイバーシティに力を入れている企業も増えていますし、楽観視しています。
べにぢょ なるほど。
藤原 わたし自身は、「自分のご飯代を自分で稼ぐことができればいい」という気持ちですね。
べにぢょ お2人とも10年先、20年先に自分がどうなっていたいか、具体的にイメージされたりされていますか?
藤原 わたしは2年半前は、自分が転職するなんて思っていなかったので、あんまり計画は立てない方かも。
べにぢょ Yuguiさんは?
Yugui うーん、特に何も考えていませんねぇ。
べにぢょ あはは。お2人とも良い意味で成り行き任せということですか?
Yugui うん、そうかもしれない(笑)。
べにぢょ じゃあ、組織の一員としてではなく、ゆくゆくは「エンジニアとしてこうなっていたい」っていう目標ってありますか?
Yugui ホンネを言うと、エンジニアとしてどうなっていたいかっていうのも、あんまり考えないです。「どうであるか」という評価は結局後からついてくるものだと思っているので。
べにぢょ なるほど。
Yugui でも、エンジニアとして「何をやりたいか」という意味では、Rubyをもっと改善したいし、もっと技術の幅を広げたい。グーグルというすごく大きな技術者集団に、何かを働きかける方法も習得したいしと思っています。
藤原 わたしもYuguiさんの感覚に近いかなぁ。「どうなりたい」というよりも、今「何をやりたいか」っていうのがモチベーションというか。
「飽きっぽさ」も、新しい仕組みづくりの動機になる
べにぢょ 唐突ですけど、お2人はご自分のことを性格的に「飽きっぽい」と思ったりすることってありませんか?
「単調な仕事はキライですが、それも工夫次第で『エンジニアの仕事』になったりしますから」(Yuguiさん)
Yugui あんまり考えたことがないですけど、単調な作業が苦手なのは確かですね。
べにぢょ 何でこんな質問をしたかというと、さっきYuguiさんが「飽きたら辞める」っておっしゃっていたじゃないですか?
Yugui はい。
べにぢょ どんな人でもそうだと思うんですが、新しい環境に身を置き始めたばかりの時は、すごく刺激もあるし、覚えることもたくさんあるんですけど、在籍期間が長くなればなるほど仕事がルーチン化していきますよね。そういう状態が心地良いと感じる方もいると思うんですが、Yuguiさんや藤原さんはそうじゃないと思ったんですよ。
Yugui 藤原 (顔を見合わせながら)確かにそうかも。
Yugui とはいえ、目の前にルーチンワークがあっても、その対象が電子データに置き換えられるものなら自動化できる話ですしね。そういうのを考えたら、あんまり退屈することはないかな。
藤原 ほー。Yuguiさんらしい答え(笑)。
べにぢょ 毎日同じことをするなら、自動化してしまえと。
Yugui そういえばずっと以前の話ですけど、あるスタートアップの会社にいた時、やることが多過ぎてどうしても毎日帰りが遅かったんですよ。で、事務方からは「残業申請を毎日出しなさい」とうるさく言われるので、毎日自動で残業申請書を作成してメール送信するようなソフトウエアを作っちゃったこともありました。
藤原 へー、それってどういう仕組みで?
Yugui まぁだいたい普通の人が帰るのはこのくらいだろうっていう時間を勝手に算出して送信するっていう仕組みで......。残業予定申請が多い分には構わないということでもありましたので、後の細かいことは知らないって(笑)。
藤原 それ、カミングアウトしちゃって大丈夫ですか(笑)?
Yugui はい、もう存在してない会社ですから(笑)。そもそも事務方も知ってたはずですし。
べにぢょ そういうルーチンワークは、なるべく最適化したいとか効率化したいっていうモチベーションがあるんですね。面白いなー。エンジニアならではの発想というか。
Yugui そうかもしれないですね。
(記事⑥に続く)
[連載:ギークな女子会] べにぢょ編⑥-「エンジニア=ハマる仕事」になったきっかけって......!?
[連載:ギークな女子会] べにぢょ編⑦-ソフトウエア開発に必要なのって、「エンジニア的発想」だけじゃない
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